高度に結びついた機器を落雷から保護する為に参考にすべき基本情報を集め、まとめた私の見解です。
Home /規格と基準 /JIS:電源用SPD低圧電源用SPDのJIS試験項目は多岐にわたりますが、公称放電電流を印加して決める電圧防護レベル、公称放電電流を繰り替えし印加して耐久性を確認する「動作責務試験」、インパルス電流を印加する「追加の動作責務試験」などがSPDとしての性能を決める重要な項目です。
低圧電源用SPDの規格は2014年に改定されJIS C 5381-11(2014)となりました。電気的な性能確認の試験方法が変更になっています。 以前の規格では「前処理試験」と呼ばれていたもので、ここで示す試験内容はクラスⅠ、クラスⅡSPDに対して行うものです。 所定の波高値を持つ8/20μsecのサージ電流を合計15回印加して、耐久性を確認する試験です。クラスⅢSPDについては別の試験を行います。 電流インパルは0度から始め、印加する角度を30度づつ増やしていき、1分程度の間隔で5回印 加し、これを3回繰り返し合計15回の電流インパルスを印加し試験後、破損やフラッシオーバー、又はその痕跡がない事を確認します。
改定前の規格では、「動作責務試験」と呼ばれていました。クラスⅠSPDに対してのみに行いま す。クラスⅠSPDが性能として示す直撃雷電流に対しフラッシオ-バ-などが発生しない事を 確認します。商用電源の電圧ピークに正極性のインパルス電流を印加し、その後SPDの最大連続使用電圧を15分間印加し続けます。印加するインパルス電流の大きさを Iimp X 0.1, X0.25, X 0.5, X 0.75, X1.0と順次大きくし印加します。
本Web サイトで示すものは、落雷による機器の破壊を避ける為、機器保護の方法について私的な見解をまとめたものです。内容については最善をつくしましたが、考え違いや見落としがあった場合はご容赦下さい。
また本説明に基づき保護対策を行い、機器及びそれに関連する被害が発生した場合でも、一切の責任を負いませんので、雷保護対策は自己責任で設計し施工してください。