高度に結びついた機器を落雷から保護する為に、参考にすべき基本情報を集め、まとめた私の見解です。
太陽光パネル(アレ-)の発電特性(通常25℃の時の特性)は上図(左図)の様であり、図で示す最大動作点で運用すると一番効率よく発電する事が出来ます。特性曲線は照度により(中図)全体が上下方向にシフトし、温度に(右図)より左右にシフトするため、天候により発電特性が変化します。
パネルの電圧・電流特性は、照度(晴天や雨天)とパネル温度により変化する為、SPDの最大連続使用電圧は電圧が最大となる条件で、また回路遮断器やSPD分離器は電流が最大とな条件を考慮して選定する必要があります。
発電特性や照度、温度特性はパネルごとに異なり、正確なデ-タはパネルメ-カから入手する必要があります
太陽光発電は供給できる電流が天候やパネル温度により変わり、条件によっては定格値の10%程度となる事もあります。回路保護を考えると、回路遮断器の定格をどう選定するかが問題となります。 回路遮断器は発電最大電流を基に選定されるため、雨天などで発電量が少ない時に落雷を受けSPDが破損し、回路短絡が生じる可能性があり、このような状態においても回路保護ができる事が必要となります。
本Web サイトで示すものは、落雷による機器の破壊を避ける為、機器保護の方法について私的な見解をまとめたものです。内容については最善をつくしましたが、考え違いや見落としがあった場合はご容赦下さい。
また本説明に基づき保護対策を行い、機器及びそれに関連する被害が発生した場合でも、一切の責任を負いませんので、雷保護対策は自己責任で設計し施工してください。