高度に結びついた機器を落雷から保護する為に参考にすべき基本情報を集め、まとめた私の見解です。
Home /内部雷保護 /通信用SPD通信用SPDの多くは雷電流をバイパスさせる前段部(図A)と、雷電流に起因する高電圧を抑える後段部(図C)で構成されており、前段・後段部の間に素子を直列に接続し、雷サージを効率よく制御します。 この素子をデカップリング素子(図B)と呼び、通信信号の伝送特性にも大きな影響を与えます。信号がSPDを通過した減衰したり、遅延或は波形が変形してしまうと、機器間で正しく情報を電圧出来なくなります。伝送特性への影響が最少と考えられる製品を選定する事が大切です。後段(図C)から雷伝流が侵入するとSPD自体が故障する可能性があり、保護機器に対して取り付け方向が指定されている場合があります。
通信用SPDは通信機器の伝送仕様を確認して選定します。機器によっては、信号レベルや通信速度が公の規格で示される最大値よりも低い電圧、遅い通信速度で運用されている事もあり、保護対象機器の通信仕様に沿ってSPDを選定すると、より的確な製品が選定が出来ます。
デカップリング素子(抵抗値、インダクタンスなど)が伝送特性に影響を与えない事を確認する為、機器メーカに通信仕様を直接確認し、さらに実際にSPDを取り付けて実験してみるのが確実性のある方法と言えます。また通信仕様だけでなく、コネクター形状も確認して下さい。
本Web サイトで示すものは、落雷による機器の破壊を避ける為、機器保護の方法について私的な見解をまとめたものです。内容については最善をつくしましたが、考え違いや見落としがあった場合はご容赦下さい。
また本説明に基づき保護対策を行い、機器及びそれに関連する被害が発生した場合でも、一切の責任を負いませんので、雷保護対策は自己責任で設計し施工してください。