高度に結びついた機器を落雷から保護する為に参考にすべき基本情報を集め、まとめた私の見解です。
Home /内部雷保護 /SPD分離器SPDの外部分離器は、次の3項目を満たす製品を選定します。
・インパルス放電電流や最大放電電流で分離器が不要動作したり接点がチャタリングしない事
・SPDが短絡状態になった時に、回路を焼損等から保護できる性能を持つ事
・設置する場所に適した、遮断容量(高圧トランスの容量、配線の電線太さ、SPDが取り付けられている場所までの距離に依存する)を持つ事。
雷電流により遮断器が不要動作をすると、SPDが雷電流をバイパスできなくなる為、機器が絶縁破壊する危険性が高くなり、機器保護の為にSPDを設置した意味がなくなってしまいます。
また漏電遮断器が設置された回路では、SPDが雷電流を大地へバイパスする時に、このバイパス電流を漏電と誤判定して回路を遮断してしまわない製品を選定します。どの遮断器又は漏電遮断器がどの程度の雷電流で動作しないか、またSPDのバイパス電流を漏電と誤判定しない製品については各遮断器のメーカでの確認が必要です。
JIS C 5381-11(2014年)では、外部分離機とSPD内部分離機構の性能を確認するため、新たに短絡電流耐量試験や、故障した時のシミュレーション試験が追加されています。
本Web サイトで示すものは、落雷による機器の破壊を避ける為、機器保護の方法について私的な見解をまとめたものです。内容については最善をつくしましたが、考え違いや見落としがあった場合はご容赦下さい。
また本説明に基づき保護対策を行い、機器及びそれに関連する被害が発生した場合でも、一切の責任を負いませんので、雷保護対策は自己責任で設計し施工してください。