高度に結びついた機器を落雷から保護する為に参考にすべき基本情報を集め、まとめた私の見解です。
Home /外部雷保護 /避雷針の働き落雷により設備への火災、また他の施設への延焼の危険があり、法規で高さ20m以上の建築物等と所定以上の危険物が貯蔵されている施設には避雷針の設置が義務づけられています。
「JIS A 4201:建築物等の落雷保護」では避雷針による建築物の雷保護の規格が示されております。避雷針を構成する受雷部及びその支持金具、引き下げ導線、接地システムを外部雷保護システムと呼びます。
避雷針は建物内にある電気機器を保護する事はできません。
「避雷針」という名称が紛らわしく、誤解を生みやすいのですが、「避雷針」は落雷を避ける為の針ではなく、落雷をその針先(受雷部)に受け「建築物等」を保護し、雷保護システムを効果的に行うための設備です。
受電設備など重要設備や危険物のある場所に落雷すると停電や火災など重大な問題を引き起こす可能性があり、避雷針は落雷する場所を受雷部に限定し、これらの問題を避けようとする為のもので、「外部雷保護」設備と呼ばれています。
高い建物屋上に見かける「避雷針」の先端部の尖った部分が「受雷部」で、落雷を直接受ける部品です。雷電流は「避雷針」に落ちたのち、引き下げ導線(建物の構造体を利用する事もある)を通じ大地へ流れ込みます。避雷針はこのように雷の落ちる場所を限定させ建築物を保護しますが、大地へ流れ込んだ雷電流が建築物内に設置された電気機器に被害を及ぼす事もあり注意が必要です。建築物等の内部にある設備に対して雷の電磁気的な影響を軽減させる為のシステムは「内部雷保護」と呼ばれ、代表的なデバイスとしてサ-ジ防護デバイス(SPD)があります。
本Web サイトで示すものは、落雷による機器の破壊を避ける為、機器保護の方法について私的な見解をまとめたものです。内容については最善をつくしましたが、考え違いや見落としがあった場合はご容赦下さい。
また本説明に基づき保護対策を行い、機器及びそれに関連する被害が発生した場合でも、一切の責任を負いませんので、雷保護対策は自己責任で設計し施工してください。